インプラント
インプラント
インプラントとは、厳密には人の身体に埋め込む人工物のことを言います。歯科診療に用いられるインプラントは、「デンタルインプラント」と言います。歯を失った箇所に人工の歯根(インプラント)を埋入し、歯を補う治療法です。従来は、歯を失った治療法としてブリッジや入れ歯が一般的でしたが、近年はインプラント治療を希望される患者様が増えています。
入れ歯やブリッジと違い、隣の歯に装置がかからないので、単独で歯の修復が完了します。
噛む力を顎の骨が直接受け止めるので、他の歯に過剰な負担がかかるのを防ぐことができます。
入れ歯のような留め具がないので、自分の歯と同じような感覚が得られます。
「歯ぐきから歯が生えている」状態を再現できます。
0.5~3時間程度の手術が必要になります。
インプラントを入れたあとは、骨と結合するまで待つ必要があります。一般的には、診断から被せ物が入るまで2~3ヶ月、場合によってはそれ以上時間がかかります。
治療費は10割負担になるため、保険治療と比較して高額になります。
インプラントを正しく埋入した場合でも、骨と結合しない場合があります。骨の条件が悪い場合は成功率が下がります。骨と結合しなかった場合には、一度除去して、再度埋入するか、別の方法で歯を補うことになります。
レントゲン写真・CT画像や歯周病検査の記録、歯型の模型などをもとに、どの位置に何本インプラントの埋入が必要かを検討します
患者様の希望も聞きながら最適なプランをご提案します。また、この時点で詳細な料金のお見積もりや、治療にあたっての細かい注意事項をご説明し、患者様の意思の再確認を行います。
必要に応じて、3Dプリンターを用いてサージカルガイドを作成します。サージカルガイドを用いると、シミュレーションしたインプラントの位置・角度を実際の口の中で正確に再現することができます。
インプラントを入れる手術を行います。支えとなる骨が不十分な場合は、他部位の骨や人工骨を移植する術式などを併用することもあります。手術は1回法と2回法があり、1回法ではインプラントの頭のパーツが歯ぐきから見えている状態で手術を終えますが、2回法の場合は歯ぐきの中にインプラントを埋めてしまって治りを待ちます。
インプラントが周囲の骨と結合するのを待ちます。骨の状態にもよりますが、1.5~6ヶ月くらいの期間がかかります。
歯ぐきを再度切開して、インプラントの頭の部品を取り付けます。
型取りを行い、仮歯(チタンの芯+プラスチック)を取り付けます。
再度型取りを行い、最終的な人工の歯を取り付けます。
清掃方法の指導をさせていただき、定期的なメンテナンスで管理していきます。